予算と欲しい機能のバランスで選びたいトイレ、実は排水方式など家の構造により対応できる商品が異なります。
リフォームしたいけど、どの商品が合うのかわからない方はSUUMOリフォームストアまでお電話ください。
記事公開日:2018年6月26日
古さを一新した最新式トイレへ
トイレの交換 |
リフォーム前
約40年前のタンク付トイレ+温水洗浄便座(便器/TOTO製_製品名不明、温水洗浄便座/TOTO ウォシュレットGX)
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リフォーム後
最新のタンクレスの温水洗浄機能付トイレ(Panasonic NewアラウーノV)
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天井と壁のクロス交換 | 壁のクロスは汚れや破れがあるため、新しいクロスに交換。 天井は化粧板だが、壁と一緒に新しいクロスに交換。 |
床のクッションフロア交換 | 床の補修、新しいクッションフロアに交換 |
トイレの交換 |
リフォーム前
約15年前のタンク付トイレ+暖房便座(便器/TOTO製_製品名不明、暖房便座/TOTO ウォームレットSII)
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リフォーム後
最新のタンクレスの温水洗浄機能付トイレ(Panasonic NewアラウーノV)
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天井と壁のクロス交換 | 新しいクロスに交換 |
床のクッションフロア交換 | 新しいクッションフロアに交換 |
リフォーム作業を行う前に、まずは現状を確認。自宅1階のトイレは壁のクロスに破れやめくれ上がっている部分がありますが、壁や床の下地は問題なさそうです。
事務所3階のトイレも壁のクロスが一部破れていますが、こちらも下地は問題なさそうです。ただ、床は踏むとたわむ部分があり、腐食など下地の状態が心配。トイレを取り外してから床の状態を見ることにしました。
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自宅1階にあるタンク付トイレ。温水洗浄機能はなく、便座を温める機能付の便座が備わっています。
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自宅1階トイレの壁のクロス。破けたり、めくれているところもあります。
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事務所3階にあるタンク付トイレ。便座のみ温水洗浄便座に替えられています。
まずは事務所3階のトイレ撤去から作業開始。今回の施工現場のトイレは壁から排水する壁排水型です。ちなみにタンクレスとタンク付トイレ、床排水型と壁排水型とで作業時間に違いはほとんどありません。
トイレを外した後、床のたわみの原因を探ることになります。
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タンクのフタ→タンク本体→便座→便器の順に取り外します。
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事務所3階のトイレを取り外した状態がこちら。壁から排水する壁排水型で、壁の緑の部分はトイレの排水口です。茶色の楕円形に見える部分は古いトイレの跡。
約20年前にクッションフロアも替えたのですが、便器はそのままでしたから、便器の下は最初のクッションフロアが残っています。
便器も入れ替える場合、新旧のトイレでカタチが異なるため、クッションフロアを替えずに新しいトイレを設置すると、古いトイレの跡が見えてしまいます。今回はすべて交換します
ここまでトイレの取り外しの所要時間は約20分です。
トイレ本体を外した後、床のたわみの原因を探ることに。いずれにせよたわむ床は再利用できないので、下地をめくって原因を確認したのち、新しい下地に交換します。
床をめくってみると、たわみの原因は、下地の一部が経年劣化で柔らかくなってしまっていたことと、下地を支える梁の取り付け部分が経年劣化により緩くなっていたためと判明。梁は新たに木材で補強して、新しい下地を備えました。
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クッションフロアの上から電動ノコギリで下地を切り、下地ごと剥がします。
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下地をすべて剥がした状態。下地を支える梁の状態を確認してみると、腐食はありませんでした。 床のたわみは下地の合板が経年劣化で一部がたわむようになったのと、梁の一部の取り付けがゆるみ、ぐらついていたことが原因だと特定できました。
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下地を支える枠と梁を補強するため添え木を追加します。
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新しい下地を取り付けます。
下地の交換作業の所要時間は約2時間10分です。
下地ができたら、天井にクロスを張り、壁はクロスを張り替えます。床にはビニール製のため水に強く、掃除も簡単な新しいクッションフロアを敷きます。まずは壁のクロスを剥がします。
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天井は模様の入った木製の化粧板。剥がして新しい木製の下地を張り直すと時間も費用もかかりますから、今回はその上からクロスを張ることに。表面に凸凹がないよう、パテで表面を平らにします。
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壁のクロスを剥がすと一部にカビが見つかりましたが、下地の腐食はありませんでした。カビはヤスリなどで削って落とします。
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最初に天井のクロスから張ります。照明器具の部分に切れ目を入れて、このようにきれいに通します。
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続いて壁のクロスを張ります。
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下地に糊を塗り、あらかじめ床に対して少し大きめに切ったクッションフロアを置き、床に接着させます。
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ドア部分など建具に合わせてクッションフロアを切り、カタチを整えます。この後壁や建具の間にシーリング剤(糊の一種)を充填し、防水性と気密性を高めます。
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内装の張り替えがすべて終わりました。床のクッションフロアは汚れが目立ちにくいようダークブランの木目調に、天井と壁のクロスは和紙のような表情のオフホワイト系。 この組み合わせにしたのは「モダンな感じにしたかったから」だそう。
天井と壁のクロスの張り替えと、床にクッションフロアを敷く作業の所要時間は約2時間です。
内装の新調が終わったら、いよいよ新しいトイレ、NewアラウーノVを取り付けます。この際、給水管に残っている水をすべて出すために、家全体の水をとめます。そのため10分間ほど家中が断水になります。
壁に新しいトイレと排水口をつなぐアタッチメントと呼ばれるパーツを取り付け、そこに合わせてトイレを設置。その後給水管や電気コードなどをつないで完了です。
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壁の排水口とトイレ本体はこのようにつなぎます。最初に想定していた位置だとトイレ本体が壁から離れすぎるので、トイレを仮置きして再度取り付け位置を選定し、アタッチメントの位置を微調整しました。
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トイレを床にネジでとめた後、給水管と電気コードなどをつなぎます。その後、温水洗浄便座が正しく動くか試験を行います。
スッキリとしたトイレ空間に!
築40年ということもあり、壁の中の給水管を傷つけないようにするため給水管の取り付けを慎重に作業したこと、 新しいトイレと壁の排水口との位置関係の調整に時間がかかったことで少し時間がかかりましたが、トイレの取り付け開始から掃除が終わるまで約1時間50分で作業を完了できました。
続いて自宅1階のトイレを交換します。トイレを取り外した後、壁と天井のクロスを剥がし、床のクッションフロアを剥がします。その後、天井→壁の順に新しいクロスを張ります。次に新しい床のクッションフロアを張ります。
ちなみに事務所3階のトイレの取り付け作業中に、別のスタッフが自宅1階のトイレを取り外しました。そのため3階のトイレの交換が終了するころには、1階トイレの天井・壁・床の内装工事を始めることができました。
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床のクッションフロアを剥がし、下地が凸凹しないように残った糊をヘラで剥がします。
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きれいにした下地に糊を塗り、クッションフロアを敷いていきます。
トイレの手前にある洗面台が干渉するため、トイレのドアが完全に開かず、ドアの一部がクッションフロアを張る作業の邪魔になります。
そこで一度ドアを外して、ドアの下部分のクッションフロアのカタチを整えました。天井と壁のクロス、床のクッションフロアは事務所3階と同じものを選び、こちらもモダンなイメージのトイレ空間にしました
ここまでトイレの取り外しの所要時間は約20分です。
内装が新しくなったら、最後に新しいトイレとリモコン、トイレホルダーを取り付けます。
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トイレにつなぐ給水管から、残っている水を抜くために、再び家全体の水をとめ(10分間ほど家中が断水)、古い給水管を外して新しいトイレに合う給水管を取り付けます。
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新しいトイレのアタッチメントを床に取り付けます。こちらのトイレの排水口は床にあります。
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トイレを設置して、床にネジで固定します。また給水管や電気コードをつなぎます。
事務所と統一したトイレ空間に!
築50年ということもあり、壁中の給水管を傷つけないようにするためトイレの新しい給水管の取り付けを慎重に行ったこと、 ペーパーホルダーとリモコンが床と水平になるよう丁寧に取り付けたことで事務所同様こちらも少し時間がかかりましたが、トイレの取り付けは約1時間で完了することができました。
自宅1階トイレは給水管の取り付けに少し時間が必要だったのと、事務所3階トイレは下地の補修や、トイレの給水管の取り付けに少し時間が必要でした。 ただし、事務所3階のトイレの取り付け作業中に、自宅1階のトイレの取り外しを開始するなど、作業を同時進行したため、リフォーム作業はトータルで約9時間30分で完了することができました!
予算と欲しい機能のバランスで選びたいトイレ、実は排水方式など家の構造により対応できる商品が異なります。
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記事公開日:2018年6月26日